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「le message メッセージ」 ジャック・プレヴェール


フランス語を勉強していたら一つの詩に出会った。
ジャック・プレヴェール 『ことば』1946年より

  le message メッセージ

La porte que quelqu'un a ouverte    

La porte que quelqu'un a refermee    

La chaise ou quelqu'un s'est assis    

La chat que quelqu'un acaresse    

La fluit que quelqu'un a mordu    

La lettre que quelqu'un a lue    

La chaise que quelqun'un a renversee    

La route que quelqu'un court encore    

La bois ou quelqu'un traverse    

La riviere ou quelqu'un se jette    

L'hopital ou quelqu'un est mort.    


誰かが開けた扉

誰かが閉めた扉

誰かが腰かけた椅子

誰かがかわいがった猫

誰かがかじった果実

誰かが呼んだ手紙

誰かが倒した椅子

誰かがまだ走っている道

誰かが通り抜ける森

誰かが身を投げる川

誰かが死んでしまった病院


一つの部屋にある日常  人と人の物語  その結末...  

短い言葉の狭間、多くの世界 余韻を感じさせてくれるこの詩

言葉から生まれる世界の広さを感じさせてくれる

詩の世界は、自分の世界をも広めてくれるよう


・・ジャック・プレヴェール ・・
パリ、ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。
詩人、映画作家、童話作家。シャンソン「枯葉」映画「天井桟敷の人々」など。

 

「コーラス」 仏映画


2004年 フランス映画 クリストフ・バラティエ監督

少年の美しい歌声って、何故あんなに心動かされるのでしょう。この作品は少年合唱団などの澄んだ歌声がお好きな方におすすめ。


戦後間もないフランスの片田舎、池の底と呼ばれる問題児を監護する寄宿舎に赴任した音楽家志望のマチューが、そこで出会う問題児と呼ばれる少年たちと歌を通して繋がっていく心の触れ合いを描いた作品。

中でも特に気をつけるようにと言われた少年モランジュ。しかし彼が教室で一人歌っているその声を聴いたマチューは、その声が類まれな天使の声だと確信する。校長は少年たちをやっかいな悪ガキとしか見ず、自分の昇進のみに情熱を燃やし・・。そんな校長に対しマチューは次第に不信感を募らせ、終いに寄宿舎を追われます。

このモランジュ少年の歌声。天からの恵みを受けているように、透明で美しい。
やがてこのモランジュ少年は高名な指揮者として成功していくのです。

モランジュ少年を見捨てることなく、救い上げた先生と救い上げられた少年。ラストシーンは込み上げるものがありました。

名もない音楽家志望の先生と、厄介者扱いを受け厳しい体罰や罰則を受ける子ども達。禿げ頭!とバカにされながらも、子どもたちを守り抜く姿に心打たれました。

このモランジュ少年、実際でも合唱団に所属するソプラノ歌手なのだそう。(もう少年ではないですが)

透き通る歌声は、とても幸せな気持ちにさせてくれますね。

 
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