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「エトワール」 仏映画


エトワール 2002年 フランス  監督ニルス・タヴェルニエ

パリオペラ座バレエ団の、過酷で美しく厳格な日々を綴ったドキュメンタリー作品。

パリ国立オペラは、フランスの文部省が管轄する公共機関。イギリスロイヤルバレエ団、ロシアマリイン・スキーバレエと並ぶ世界三大バレエと称されることもあり、300余年の歴史を誇る世界的なバレエ団だそう。

団員になる道は、幼少時オペラ座バレエ団付属のバレエ学校に入門することだそうですがこのバレエ学校の門の狭きこと・・ある年の入学志望者は800人。それに対してバレエ学校に入学できたのはわずか12人。そして、その12人の中から見事オペラ座バレエ団の一員になれたのはたった2人。

体はもちろんのこと、並大抵ではない厳格さに耐えうる精神力に加え、競争に勝ち抜く情熱、他の楽しみを一切排除し、自己管理に務める生活が必須であることを作品の中のダンサーたちが語ってくれます。

わたしもバレエは好きで、といって自身が躍っていたわけではなく、ダンス全般を観るのが好きです。踊るということは一番直接的な自己表現じゃないかと思います。躍動するエネルギーがこちらにも伝わり、言葉にできない感動をおぼえます。

バレエの世界には厳格な階級があり、その頂点に立つのがエトワール(星の意)。

作品中、26歳の女性エトワールがそれまでのバレエ人生について淡々と語っていました。「小さい頃から大人になるまで、常に厳しい規律に囲まれ子供の頃は精神的にとても辛かった。いつも大勢でいるけれどダンサーは常に孤独。でも、舞台に出るとそれ以上の至福を味わえる。職業を尋ねられて「エトワール」と答えると26歳にそぐわないような敬意を受けることがあるが、本当の自分は内気で引っ込み思案。だからこそ舞台は一番自分を表現することができる場所よ」。

・・実は、うちのむすめも一年程バレエをしていましてね・・。(世界が違いますが)
本人が始めたいと言ったのではなく、体を使った習い事ならバレエがいいのでは、と半強制的にわたしがバレエ教室に入れたのですが。
小学5年で入ったのですけど小さな子でも上達している子はちがいますね。一年続けたところでむすめが「もう辞めたい」と言って辞めてしまいました。厳しかったのもあるし、教室に独自の空気があって、先生がもはや神?みたいな扱いされてるんですね。お母さん方がコーヒー入れたり、発表会ではみなが先生に花束渡したり・・。私的にも(何か違うんでは)と思うところもあって。まあ、一つの経験として勉強になったと思います。

この作品中、ミテキ・クドーさんという日仏ハーフの方が出て来るのですが、とても綺麗な方でした。7歳でバレエを初めて11歳で800人中12人のみ合格という難関を抜けてオペラ座バレエ学校に入学されたとのこと。現在はママとなって書籍も出されてます。


(画像お借りしました)

姿勢を正すこと。きれいに歩く意識を持つこと。それだけで自信に満ちて見えるし凛として見えます。
わたしも外を歩くときは人のふり見て我がふり直せ、で、意識をキープするよう気を付けるようにしています。ダラダラとうつむき加減で歩いていると気持ちまでダラダラ、下向きになってますよね。体と心は一つながりにリンクしていますから。
その代わり、家に帰って一人になった時は真っ暗な部屋でキャンドルを炊いて膝をかかえて固まったりします・・(笑) ようはバランスですよね。シャキっとすること、思いっきりダラダラすること、どちらも自分。

それにしても、本物のバレエの世界はちょっと教養や姿勢を正すために・・なんて生ぬるい世界じゃないと知りつつ、この作品を観てどれぐらいプロのバレエダンサーは人生を捧げているのかを感じました。自分には到底できないことだけに、ただただ尊敬・・に尽きます。



 

「コーラス」 仏映画


2004年 フランス映画 クリストフ・バラティエ監督

少年の美しい歌声って、何故あんなに心動かされるのでしょう。この作品は少年合唱団などの澄んだ歌声がお好きな方におすすめ。


戦後間もないフランスの片田舎、池の底と呼ばれる問題児を監護する寄宿舎に赴任した音楽家志望のマチューが、そこで出会う問題児と呼ばれる少年たちと歌を通して繋がっていく心の触れ合いを描いた作品。

中でも特に気をつけるようにと言われた少年モランジュ。しかし彼が教室で一人歌っているその声を聴いたマチューは、その声が類まれな天使の声だと確信する。校長は少年たちをやっかいな悪ガキとしか見ず、自分の昇進のみに情熱を燃やし・・。そんな校長に対しマチューは次第に不信感を募らせ、終いに寄宿舎を追われます。

このモランジュ少年の歌声。天からの恵みを受けているように、透明で美しい。
やがてこのモランジュ少年は高名な指揮者として成功していくのです。

モランジュ少年を見捨てることなく、救い上げた先生と救い上げられた少年。ラストシーンは込み上げるものがありました。

名もない音楽家志望の先生と、厄介者扱いを受け厳しい体罰や罰則を受ける子ども達。禿げ頭!とバカにされながらも、子どもたちを守り抜く姿に心打たれました。

このモランジュ少年、実際でも合唱団に所属するソプラノ歌手なのだそう。(もう少年ではないですが)

透き通る歌声は、とても幸せな気持ちにさせてくれますね。

 
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